日常編
□標的2
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《りく視点》
あ、そっか。
転入生って獄寺のことか。
ついつい普通に学生生活を楽しんでたけど、ここはリボーンの世界。
獄寺が転入生で来るってこと忘れてたよ。
とうとう来たか忠犬獄寺隼人。
って、今はまだ違うか。
そう思って獄寺を見ると、隣の席の綱吉の机を蹴るところだった。
『やめなよ。みんな怖がってるじゃん』
「あ゛ぁ?」
『荒れてんね、スモーキン・ボム』
「っ!?」
「り、りく?(知り合いなのか…?)」
「獄寺君、早く席につきなさい」
「…チッ」
先生の一言に舌打ちをして指定された席につく獄寺。
周りの生徒の反応は様々だった。
「ツナか神崎さんの知り合いか?」
「し、知らないよ!」
「ありゃ絶対不良だな」
「でもそこがいい……」
「怖いところがシビレるのよね〜」
「ファンクラブ結成決定だわね」
男子と女子の反応ではずいぶん差があるようだ。
『…綱吉、大丈夫?』
「う、うん」
さて、彼が来たなら次に起こるのは…。
綱吉と一緒にいた方がよさそうだな。
***
《ツナ視点》
「ちぇ。なんだよあの転入生は。あーゆーノリついてけないよな〜」
綱吉は廊下をぶらぶらと歩いていた。
『あ、いた。綱吉!』
「ん?りく?」
『ね、今度一緒にパフェ食べに行かない?最近並盛商店街に新しくできた店、オープン記念で一ヶ月は安いんだって!』
「へ〜。いいね、パフェ!(りくと一緒に行けるなんて…!)」
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