Birthday story

□いつかのメリークリスマス(リョーマ誕)
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「・・・おそい」
「ごっごめん」

今日はクリスマスイブそして
私の後輩である越前リョーマの誕生日である。

罰ゲームでデートの約束をしたのだが
時間ギリギリまで
クリスマスプレゼントを探していたため
案の定遅れてしまった。

その理由を話したら

「クリスマスプレゼントって明日の朝っスよ。」

と言われてしまった。

大体なんでこんなことをしているかというと
5日前の話になる。

12月19日+++++++++++++++++

「そんな所でなにしょげてんの?」
「・・・ほかっとけ」

下を向いたままでも分かる。
この声はリョーマだ。
私はその顔を見ずにため息をつく。

購買で青学名物の焼きそばパンレースに負け
お昼ご飯がなくて落ち込んでいたのだ。

「もしかして先輩お昼ないの?」
「うるさい、がきんちょ。」
「やつあたりってみっともないっすよ。」
「だあああああああっ!なによ!」

思い切って顔をあげる
リョーマの手には焼きそばパンが2つ重なっていた。

「リョーマ!!それそれっ!」
「・・・これ?」

そういってリョーマは手にしている
焼きそばパンを見せつけてくる。

「そそそそそそれ!!」
「・・・欲しいの?」
「ももももももちろん!!」
「・・・ただじゃあげないっすよ?」
「今日のお昼にはかえられなああああいっ!」
「それはOKってことでいいんスよね?」

な、なんだよ!その妖しい笑みは!?

「じゃぁ、俺の誕生日にデートしてください」
「へ?そんなことでいいの?」
「・・・え?」
「だってデートって遊びに行くだけじゃん。」

そういうと
呆れたようにため息をつき
「・・・これだから鈍感は」
と呟いた
「ん?何か言った?」
「いや、なんでもない。
そんじゃ、あとはメールするから」
「ほいほーい!お昼ご飯ありがとー!」


「越前もまだまだだね。」
「不二、なんだか楽しそうだが
他の人から見たらただの変人だ。」

(乾先輩と不二先輩、バレバレなんだけど)
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