君と僕。

□いつかの夏
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「みどりちゃーん、あそびましょ〜!」


千鶴が玄関先で大声で呼びかける


『千鶴くん?…あー、うん。いいよ』



「まじで!?」


キラキラと目を輝かせて言う



『うん。私今から悠太たちの所行こうと思ってたから一緒に行こう?』


ちょっと待ってねと言って中に戻り帽子をかぶって出てきた



『よし、行こうか』






浅羽家の前に着き千鶴はまた大声で呼びかける


「あーそーぼっ」


ドアが開き祐希がでてきた


にこにこ笑っている千鶴とちょっと困ったように苦笑しているみどりを一瞥すると


「……無理
なぜならオレには今救わねばならない人々が大勢いるからさ」


忙しいのとドヤ顔でそう言った



「えっまっまさか何かのボランティア!?」



「まぁね、お金で動く男じゃありませんからね」



「や〜ん
どうしちゃったのゆっき〜っ////」



『…………』




この会話をずっと黙って聞いていたみどりがじと目で祐希をみる


それを無視して疑問を口にした



「ところでなんで千鶴とみどりが一緒にいるの?」


「みどりちゃん家に行ったらゆっきーの所行くって言うからついてきた!」



相変わらずにこにこと笑っている千鶴


「ふ〜ん…」


「祐希ー早くしないとみんな死んじゃうよ?」


「むむ、何そいつは大変だ」


えらいこっちゃと言ってドアを閉めてしまった



「ゆっきーすごいね〜」


祐希の言葉を真に受けている千鶴が感心した声でつぶやく



『千鶴くんどーする?私は用あるから残るけど……』


千鶴を心配そうな目でみる



「あ〜、大丈夫大丈夫!他に行くとこいっぱいあるし!」


にかっと笑って言う



『そう?じゃあ私はここで…』
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