文★一周年企画★

□もし剣心と柴犬が入れ代わったら…(※微エロ有り)
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きょとんとしてる剣心を見て薫は事の発端を思い出した。


ドカーンと大きな音が台所から聞こえてきたので、弥彦と薫は音の出所まで走った。


着けばなぜか剣心と柴犬が頭をぶつけ合い倒れているではないか。

薫は剣心の意識が戻るまで必死に声をかけ、剣心は意識を取り戻したのだが…

その時点から剣心と柴犬は意識だけ入れ替わってしまい、
なぜかその柴犬剣心に好かれてしまった薫は散々後を付け回された揚句、正座して座った上に座られて今の状況に致る。


「ま、今の嬢ちゃんがなんと言おうが傍から見りゃ見た目剣心なんだから、

いちゃついてるようにしか見えねーよ(笑)」


左之助はカカカッと豪勢にまた笑った。



「もー頭きたっ!!


そんな事言うなら言わせて貰いますけどね!


剣心って見た目によらず

すぅぅーっっっっごく

重いんだからねっ!!!」


「おろーΣ( ̄□ ̄メ;」


それを聞いた剣心(見た目は柴犬)はショックを隠せず耳が明らかにへたってしまう。


「あらあら元気出して下さいな。

こうなった以上元に戻れるように女医として協力しますから」


「俺も協力するぜ、剣心!

とりあえずその柴犬首輪して
るしよ、飼い主が居ねぇか当たってみらー!」


「左之…恵殿…(ジーン)」


「ところでよ、剣心が犬になってる間って飯作るのは…」


「当然剣心は作れないから、あたしって事になるわよね!」


「げっ!薫かよυ


俺しばらく左之助ん家に泊まって飼い主探すの手伝うわ」


「なんですってぇ!!

あっ!弥彦待てっ」



追いかけようとした薫だが、剣心が乗ってるため重くて動けない。

その間に弥彦はひょいっと立ち上がり

"ブスでも好いてくれる物好きが居てよかったな!"
だのと益々薫の機嫌が悪くなる事を言い続ける。

「まぁ、嬢ちゃんの飯食えば剣心元に戻るかもしんねぇしな!」


(左之フォローになってないでござるΣ( ̄□ ̄メ;)


「そうゆーこって、俺はここいらで」


「あっ左之助待てよ!俺も行く!」


左之助と弥彦が居間を離れて行こうとした瞬間に"次会ったら許さない"と低い声で薫が呟いたのを剣心の犬耳は逃さなかった。



「私もそろそろおいとましますね^^

"犬(けん)"さーん♪」


(今すごい毒が篭ってた気がするでござる…)


そうこうしてバタバタと皆世話しく散ると神谷家の居間は珍しく
シーンと静まり返った。


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