陣 〜長編〜
□暗黒武術界4
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小兎「場外10カウント!浦飯選手の勝利です!」
陣が負けるなんて…
浦飯幽助、一体何者なの…?
陣は医療スタッフによって医療室へ運ばれた模様。
幽助「ふぅ〜…」
一息つく浦飯幽助。
妖怪「なんてザマだ!」
妖怪「2対5だってのによ!」
ヤジが飛ぶ中、冷や汗をかきながら小太りの男が真っ青な顔をしながらこちらへ来る。
豚尻「はぁはぁ…おい、吏将!」
(豚尻…!!)
豚尻「大丈夫なんだろうな?!この試合に全財産を賭けたんだぞ!」
焦っているのか私まで聞こえるくらいの大声で叫ぶので、なんとなく大会の裏側を知ってしまう。
(やっぱり吏将は大会を引き換えに取引をしていたんだわ…)
吏将「案ずるな。相手はもうヘトヘトだ。なんなら確実に勝つ方法もあるがね」
豚尻「なるほど。いい手だ。早速行ってくる」
不気味な笑いをした豚尻は軽快にその場を後にした。
『凍矢、あの男の人知ってる?』
凍矢「いや。初めて見た」
凍矢は知らないのか。
だとしたら、やはり吏将だけが全貌を知っているのね…
あの2人は何を企んでいるのかな。
少し嫌な気がするが…
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