良牙オチ〜長編〜

□告白
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良牙side


惚れ薬を飲んでしまった名無しさんが見た相手とは…


『…』

俺を見た…?!


良「名無しさん…」


『げほげほ…一気に飴玉飲み込んじゃったけど大丈夫そう…』


乱「おい、大丈夫か?!何か変わった心境とかは…?!」


乱馬は焦っているのか名無しさんの肩を掴んでは前後に振る。


『大丈夫よ。さぁ、片付けないと!良牙も手伝ってくれる?』


良「お、おう…」


今のところ特に反応はないな…


乱「あー、よかった。ただの飴玉だったか。心配して損したぜ」



その後の名無しさんはいつも通りで変化はない。


なんだ。

気のせいだったのか…




ーーーーーーーーーーーーーーーー

時刻16時半

帰り道。
俺は1人リュックを背負って校庭を後にするが
『良牙ー!』
名無しさんの声とともに振り返る。

『家まで送っていくよ』


良「名無しさん?!いや、でも遠いし…」


『そんなに遠くないから大丈夫だよ。必要なければいいけど』


良「お、俺は名無しさんと一緒にいられるなら嬉しいぜ…!!」


はっ!!しまった!!!
言いすぎた!!!


良「いや、その深い意味じゃなくて…!」


恐る恐る名無しさんの顔色を伺うが…


『私は良牙と一緒にいるの楽しいよ。…じゃあ帰ろうか。あ、離れないように腕掴んでおくからね』


サラッと一緒にいるのは楽しいと言ってくれた。

だが…


良「…乱馬に悪いからいいよ」


『なんで乱馬?』


良「だっておまえら付き合ってるんだろ?」


男がいるのに、こそこそ裏でしたくねぇ…
もう名無しさんは乱馬の事が好きで、恋人同士で…
だからこんな優しくされても惨めなだけだぜ。



『ん?何言ってるの?乱馬とは付き合ってなんかないけど?』




へ?




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