陣 〜長編〜

□暗黒武術界4
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小兎「魔性使いチーム、大将前へ!」


そして吏将が武装を脱ぎ捨て登場した。


(この戦いで決着がつくわね…)


吏将「私に指一本触れることなくお前は負ける」


幽助「なんだとー?」


強気な吏将の挑発に乗る浦飯。


小兎「はじめ!!」


審判が合図をすると浦飯から攻撃を仕掛けようとするが


「この試合ストップ!!」


スピーカーから運営によって止められたのだ。


幽助「ちくしょう。なんだ?!」


「先程の陣vs浦飯の試合のカウントが遅かった疑いがあり、協議の結果引き分けとします!」


え?そうなの?



凍矢「どういうことだ?陣は確かに負けたはずだが…」


『カウント遅かったかな…?』


思い出してみても、そうは思えなかったけど…



妖怪「って事は浦飯チームは2人出られないから吏将が1人」

妖怪「じゃあ浦飯チームの負けか?!」


観戦している妖怪達も動揺している中、吏将は余裕な笑みで
「そういうことだ。おい、審判、やつらの負けを宣言しろ」
と、促すが納得していないのか審判はなかなか宣言を下さない。


小兎「納得できません!もう一度再考を!」


「くつがえりません!」


本部はキッパリと断るが凍矢も立ち上がった。


凍矢「オレもこんな勝ち方は納得できない。命をかけた画魔になんと言えるのだ!」


脇腹を押さえながら懸命に訴える。


吏将「甘ったれたロマンチシズムは捨てろ。言ったはずだ。目的は勝つ事。無駄な殺し合いをせずに楽に勝てればいいのさ」


凍矢「くっ…」


それ以上何も言えない凍矢は顔を歪める。



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