陣 〜長編〜
□試練
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名無しさんside
少し経って薬草の効果が得られれば、また陣や凍矢の姿も見られるのよね?
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ぼたん「名無しさんちゃん、どうだい?飛影が見える?」
ぼたんちゃんの指を刺す方向へ目を向けるが、まだ見えていない。
首を横に振った私に一同は落胆する。
ぼたん「じゃあ、この子は?」
幽助の頭上を指すが何も見えない。
『幽助の上になにかいるの?』
ぼたん「んー。見えないか…(プーちゃんの事)」
桑原「あとは解毒剤が出来ればの話か…」
和真も何か良い方法を考えてくれている様子だった。
これでもし解毒剤も出来なかったら、私は人間として生きるしかないのか?
陣や凍矢の姿は二度と見られないのか?
焦りと不安が募る。
蔵馬「解毒剤が出来る保証はないが…それまでは先程の薬草を飲んでおいてほしい。取り敢えず数日間分を出しておきますね」
『蔵馬、ありがとう。本当に助かります』
ぼたん「ねぇ、これからはあたし達と一緒にいよう?他にも女性陣いるけど、みんな名無しさんちゃんの事歓迎してくれるからさ!」
『そうだと嬉しいな。ぼたんちゃんも気を遣ってくれてありがとう。あと飛影、覆面の方、これから宜しくお願いします』
私は一向に話さない覆面の方と、見えない飛影に向かってお辞儀をした。
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