*BOOK

□大好きよりも愛してる
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今日も俺の弟、奥村雪男はいつも通り俺の寝ている時間に帰宅した。いつものことだし特に気にしてもいなかったが、ある日………



『あ、兄さん…おはよ』

『おぅ…はょ…』

俺の前には食事を済ませた雪男の姿があった。

『今日はおせぇんだな?いつもは先に出掛けんのに』
『んー…今日は休んだ、兄さんと…一緒にいたいなって…』

『あっそ…でも、いいのかよ?俺の為に休んだりして?忙しいんだろ、お前も』
『いいんだよ、兄さん…』
愛らしそうに見詰める雪男の視線に圧倒され、もうなにも言わなかった。




『なぁ…雪男?』

『ん…なぁに?』

『お前さ…何で俺なんかの為にいつも尽くしてくれるんだよ…?』

『そ、それは…兄さん…が、す、好き…大好き…だからだよ…』

『好き…ぇ、雪男…////』
思わず雪男の言った言葉に赤面し、顔を伏せた。


『……兄さん…可愛い…』
『う、うっせ…おわっ!?』
気付けば俺は雪男に押し倒され俺の目の前にニッコリ笑った雪男がいる。


『ゆ、ゅき、…退けよっ』
『嫌だ…退いたら逃げるだろ…?』

そう言うと俺が弱い首筋にかぶり付き舐めあげた。

『んぅ…やっぁ//』

『ねぇ…兄さん?兄さんは…僕のこと…嫌い?』

耳元で囁かれると俺は思わず口にした。

『お、俺…ゅき、…大好き…愛し、てる…///』

俺は改めて実感した、(俺、たった1人の大切な弟に……恋してるんだ…)














end。

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