日常

□一目惚れ
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「付き合って下さいっ」

図書室の貸し出しカウンターでぼーっとしていると
突然、声をかけられた

「へ、へいっ!!」

突然の声に案の定、変な声が出てしまう

ふと顔を上げるといかにもやんちゃそうなパッチリ二重の小柄な男の子が一人
凄く嬉しそうな顔をしてこっちを見ている

そして今にも泣き出してしまいそうな震えた声で僕に聞いてきた

「ほ、ホントに?」

「…へ?」

…何の話?


「…」

「へ?」



ーーーーコレが僕、榊仁と
僕の大事な大事な斉藤美波の出会いである。


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