ロー長編

□船長命令
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《キモチワルイ コッチニクルナ シネ コロシテヤル》


……

『う… 』



また夢か……あれ??

目が覚めると そこは全く見覚えのないところだった


「起きたか 」

(!!?? …敵?)ガチャ…


『!?? なにこれ…』


手元を見ると 手枷がはめられていた


「悪いな、念のためはめさせてもらった どこも痛まねぇか?」


『痛む? って……あれ? ここ 私…戦場にいたはずじゃ…』


(戦場ってことは…)
「ここは、グランドラインの中間だ お前 ゼロか?」


『なんで私の事知ってるんですか?』


「新聞見りゃわかるだろ いろんな噂になってるぞ ってお前知らなかったのか?」


そう言って彼は新聞をみせてきた


『??・・・“戦場の子守唄ゼロ”…か』


「お前歌いながら戦うのか?」


『えっと、 戦う前にね、』


「戦う前??」


『そう 私は私のために戦うの だから剣をむけた人は殺す…。
私にかなうはずないのにね。
本当は誰も殺したくないから 戦場に入る前に唄うの…私が来たから逃げてって』


「………」


『こんな名前ついてたんだね
しかも私 ゼロって名前じゃないよ』


「??」


『No.00 私の番号…まぁ名前みたいなものか』


(名前じゃなかったのか )

「 さっきまで 戦場にいたのか?
どうやってここまで来た」


『……わからない、どうしよう帰りたくないし
逃げちゃおっかな 』

"無理だと、わかっている"
気持ちと言葉の矛盾から少女は哀しく笑った


「 オレと一緒に来ねーか」


(??………)

少し驚いたように目を丸くさせるが、直ぐに冷静な表情に戻る


『ダメだよ 政府が探してる…
そこに 政府の飼い犬って書いてあるでしょ?
私 政府の実験体で初めての成功作なの…だからNo.00 たぶん今ごろ血眼になって探してるよ 』

少女はまた哀しそうに笑った

『あなたトラファルガー ローでしょ?手配書で見たことある
海賊は自由に生きなきゃ……わっっ 』


トラファルガーは別の新聞を私に投げてきた、そこには
...

『 ゼロ死亡!??』


「そうだ お前は何故か死んだ事になっている
行き場なくなったな 」


『………』


「オレの船に乗れ」


『…でも……』


「船長命令だ」


『まだ、船員じゃない 』


コンコン

??

「入れ」

「失礼します 船長……あっ起きたんですか、
その子 ゼロでしたか?」


「あぁ でも たった今勧誘したところだ」


『まだ乗るって行ってない!』


「うそ ゼロ勧誘って……仲間になるって事ですか!?」


(なかま……)


「そうだな で、オレになんか言いに来たんじゃねぇのか?」


「あ、そうだ、今から浮上の準備にかかります 」


「わかった今いく」


『浮上? 』


「この船 潜水艦なんだよ」


『潜水艦?あっ、そうか ここ海なんだよね…… あの、えーと…』


「あぁ オレ、ペンギンっていいます 」


『ありがと あの ペンギンさん外晴れてる?』


「“さん”いらね-よ仲間だし、晴れてると思うよ 」
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