恋愛方程式。

□居場所
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「そういえば凛。お前、帰る家はあるアルか?」






「………無い。」




色々とあったもんだから、つい気を取られて…
というより、そんな事考えていなかった。
どうしよう、今も未だ天人がうろついてるだろう…





「どうしよう」


「なら、万事屋に住めば良いアル!!」
「よろ…ず…や?」
「僕たちが3人で経営しているところなんですけど、何でも屋みたいなもんですね。」
「へぇ。
…じゃああたし住んだら何でも尽してくれるの?」
「何言ってんだ。お前も一緒に働く事になるんだよ」
「まじか。」
「でもまだお前を住まわせるとは言っていない!!!」
「良いアル!!
凛も住んだらきっとまた楽しくなるヨ!!
それに凛住む場所無いのにほおっておいたら可愛そうアル。」
「そうですよ銀さん。
神楽ちゃんの言うとおり、凛さん可愛そうです。」
「ばか、オメー。
ガキ2人養ってやってるだけでも精一杯なのに。
それに定春もいんじゃねーか。
コイツ住まわせたら食費無くなっちまう。」
「銀ちゃんケチアル。
人一人増えても大した変わらないネ。
食費無くなってしまいそうになるくらいなら、凛にも働いてもらって金稼げば良いアル。」










「え、これ私住む前提に話進められてるの?」
「凛嫌アルか?」
「え、いやそういうんじゃないんだけど…
「なら良いアル!!!
イイよね?銀ちゃん」
「……
よし分かった。」
「何が。」
「俺も住む家無ぇ女放り投げるほど鬼じゃねーし。住まわしてやらぁ。」
「凛さん、良かったですね!!」







ただし!!ビシと私を指差して彼は言った。





「給料なんざ家で払えるような金は無い。
それにケチはつけんな。
そして、朝飯は毎日お前が作れ。」
「…それだけ?
てゆーか、何で朝だけなの?」


「朝は眠いからだ。」
「それだけか!!!」


「じゃあ凛と一緒に住めるネ!!!」





第二のアネゴが出来たみたいアル!!と喜んでくれる神楽ちゃん。






「…やっぱり、働くんですか?」
「あたりめーだ。働かざる者食うべからずだ。」
「アンタも人の事言えないですけどね。」





華麗なツッコミだ新八。





「成田凛桜だったな。

俺は坂田銀時っつーちゃんとした名前がある。
貴方とか呼ばれたらなんか新婚さんみてーで落ち着かねぇから俺の事は銀ちゃんでも銀さんとでも何でも呼んでくれや。
そして敬語はなし。分かったな?」





コクン、と私は頷く。
そういえば何時から働くのと聞けば




「明日。」





とか言われた。

私も明日から万事屋に寄生します。
朝に起きられるか心配。
でも一生懸命働こうと思いました。

あれ?作文?


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