Parallel World
□Mission2
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『あ、ダンテ帰ってきた!』
「おかえり」
「晩飯なんだ?」
「オムライスにしようと思って」
コートを掛け、シオンに引っ張られてキッチンへとやってきたダンテにそう答える。
ヒュウ、と口笛を鳴らしたあたり、オムライスが好きって子供だな。
…とか思ったけれど黙っておこう。
『シオン、ダンテと手を洗っておいで?』
『はーい、ダンテ、カモン!』
「発音がなってないな、Come on、だ」
『カモーン!』
「まだまだ早いな、baby」
同レベルなのか、なんて思ってしまうくらい楽しそうな二人は洗面所へと向かった。
仲がよろしい様で。
帰ってくるとダンテはソファに腰を下ろし、上機嫌に鼻歌を歌っている。
何故上半身裸?ねえ、何で。
シオンはというと布巾を濡らし、テーブルを拭きに行った。
良く出来た弟だこと。
『いただきます!』
弟が一番楽しそうで、何より。
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