Parallel World

□Prologue
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シオン「お姉ちゃん!」






昼食を食べ終え、ソファーに腰かけてテレビを見ていたカンナの足の上にシオンが飛び乗った。






カンナ「シオン、どうしたの?」






その弟の頭を軽く撫でると、嬉しそうに笑みを浮かべたシオンが手紙を差し出した。



…これ…お母さんから私達宛てに!?





母親は6歳のシオンを産んで行方を眩まし、父親は五年前に病死した。



父親がカンナに対して、お母さんを恨まないでくれ、と言葉を残して。



その母親からの手紙が母親の部屋の真ん中に落ちていたと言うシオン。



母親がいつでも帰ってこれるよう、昔のまま置いてあった母親の部屋の真ん中。



毎日掃除機をかけているのに気付かない筈がない。






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