短編。

□アメ雨
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※夢主は風丸のおばさん←
 風丸は小さい子設定w



 ざー・・・ざー・・・



『雨だねー』

「・・・ん〜」

『じめじめするねー』

「ん〜・・・」

『一郎太、元気ないね』



「・・・だって・・・」

『ん?』




「だって走れないよォ!」


ボロボロ。。。

一郎太が涙を落とす


『ちょ、まって・・・なんで泣くの?』

「・・・走りたいよ!」

『うわー!泣くな、泣くな!』



「ぐずぐず」

『あー、そうそう・・・』

「・・・ぐずぐず」


楓はポケットを探る


『あ、あったあった』

「楓何やってるの?」


『はい!』

「・・・」


そういって差し出された楓の手にはアメがひとつのっていた


「・・・なに、ぐず・・・コレ」

『アメ。』

「それぐらい分かるよ・・・」


『あげるよ』

「・・・なんでッ!?」

『一郎太うるさいもん』

「・・・」


『雨でなくなら飴でもやるか、みたいな?』

「・・・」

『一郎太、アメ好きでしょ?』

「・・・」((頷く))


『ほら、食べてよ』

「・・・」

『雨の日のアメってね、なんか心があたたかくなるよ』

「・・・??」

『私がそうだから・・・ね』


「・・・じゃあ楓が食べればいいじゃん」


『・・・そうだけどね、うるさいもん一郎太が』

「・・・な、も・・・もう俺泣かないよ」

『あやすのにちょうどいいの』

「あやすって・・・赤ちゃんじゃない!」


『私にしたらね・・・まだ一郎太は赤ちゃんみたいなんだー♪』




『だって私 一郎太のおばさん、だよ。小さい頃から知ってるんだから』


「・・・」


『はい、だから食べて』


一郎太は目をそらしうつむいた


『素直にこういうの貰わなきゃ、ね?』

「・・・」

『子どもなんだから』

「・・・ありがとう」



一郎太が楓の手のアメを受け取ると

楓はにっこりと微笑んだ



雨はいつの間にかやんでいた


「おいしい・・・」

『当たり前じゃんw』



「ありがと!おばさん!!!」


そういって走り去っていく一郎太。


『おばさん・・・って、まだ若いんだけどな。まだ・・・十代ですw』


聞こえてないんだろうな、と思いながら少女は歩き出した


『ったく、おねえちゃんとの年の差が大きいから・・・』



楓は一人で笑うと一郎太を追いかけて走り出した・・・


空には虹がかかりはじめていた



-END-

☆あとがき★
このサイトでは最初が風丸になりました
十代だけどおばさん、私の友達にいますww

こんな変な設定スミマセンでした><


20110902

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