頂き物
□ごめんな
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「……」
最近、いろんなことがありすぎた。
新入部員やら、新しい監督やら…
どうすればいいのかわからない。
授業中も、このことで頭がいっぱいだ。
もちろん、先生の声なんて俺の耳には届いていない。
「神童」
「?」
隣の席の桜から話しかけられてそっちを見れば、桜はノートの端っこを指さした。
『最近、何かあったの?』
…綺麗な字でかかれている。
「なぜ?」
思わず声に出して訊けば、先生が一瞬こっちを向いた。
「馬鹿、何の為にノートに書いたと思ってんの!」
小声で桜が言う。
悪い、と謝れば、「で、何かあった?」と再び訊かれる。
「何で、そう思う?」
「最近の神童、なんか変だからさ。授業もあんま聞いてないみたいだし、ずっと怖い顔してるし…」
「…まあ、いろいろあったからな」
「…そっか…」
言葉を濁せば、桜はそれ以上は追及してこなかった。
「でも、さ」
「?」
「私のことも、頼ってよ。…神童がつらそうな顔してるの見るの、私も辛い」
「…」
ごめんな
授業中じゃなければ、すぐに抱きしめてやれたのに。
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ちぃ。様に捧げます!
★返信☆
珠亜ちゃんありがとォォ!
これからもよろしくね
20111130