10/19の日記
23:43
Aの続き
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番外編 Aの続き
桂木の初めてのキスはそんなに甘い思い出ではない。むしろ、気恥ずかしさばかりがリフレインする。
年上の彼女から一瞬にして奪われたというにふさわしい形に桂木は今、思い返しても苦笑いが出る。
彼女はどうしているのだろう。
結婚を意識してはいたが、彼女が外国行きを強く望んだため、結局はそれぞれが違う道を歩むこととなった。
それからもう数年がたつ。
桂木は警部となり、総理の警護をするひとつの班を任されている。なおかつ、臨時要員で加入した新人SPの教育も兼任している。
新人SPは自分よりも一回り以上歳の違ううら若き女性。
彼女をみているといやでも新人時代の自分を思い出す。
(生真面目そうだが、付き合っている男はいるんだろうか?
いや、何を考えたんだオレは。
違う、男としての興味じゃない。上司として気にしただけだ。そうだ、それだけだ。)
桂木は彼女がだれかに微笑みかける妄想が頭をよぎり一瞬胸の奥がチクリと痛んだ。
(なんだ、彼女は部下だぞ。これは嫉妬なんかじゃないからな。)
誰に言うともなく胸の中で言い訳をして、そのことに一旦けりをつけた。
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23:42
@の続き
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番外編 @の続き
「貴方はどのくらい私を好きなの?まだ未だに何も伝わってこないわね。」
「それは…」
饒舌になど語れない桂木はデート時、いつも無口だった。
「ねえ、いま、ここで私を好きだって言う証拠を見せて。」
「証拠?」
「そう。いますぐキスして。」
「え?今ここで?」
「うん。男ならできるでしょ?」
「しかしオレはその…まだ…」
「もしかして…シタことないとか?」
「まあ、そうだ…」
「貴方ほどの人ならとっくに経験あると思ってた。それなら当然その先も…」
「…」
桂木は黙って目を伏せた。
「こんな情けない男、嫌になったならふってくれてかまわない。」
「ちょっ、何でそうなるの?誰も嫌いになんかなってない。好きだっていってるじゃない!もうっ!じれったいわね!」
「うっ…んんっ…」
キスを躊躇した桂木は逆に彼女の方からキスをされた。
「こんな場所で…貴女は…」
ようやく唇が離れると桂木は彼女に照れた顔を向けた。
二人がいるのは薄暗いバーの店内。
店のすみにひっそり座っていたとはいえ、キスなどしたら他の客が気づかないはずがない。
桂木は顔から火が出そうだった。
初めてのキスが彼女からされて、しかも公衆の面前でとは。
「全く、貴女という人は…」
「わかった?好きだという意思表示はこうするのよ。」
さらりと言ってのける年上の彼女に桂木はなすすべもなかった。
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23:42
憧れのあの人 番外編@
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「憧れのあの人」番外編@
「憧れのあの人」にでてくる桂木さんは今、新人時代のお話だけど、語られていない新人時代に彼女がいたお話をばらします。
ほんとは、ばらしたら桂木さんに私がバラされるのでここだけのお話。口外ダメダメですよ。
実は桂木は女性と付き合うのが初めてだった。
当然キスの経験もない。
仕事に慣れるのが精一杯だった桂木は、ふと飲みに出た先で知り合った女性と…後々付き合うことに。
仕事柄不規則でなかなか彼女に会えなかったが、前のデートからひとつき半ぶりにあうことができた。
それもやや早めに帰れた仕事の帰りに。
「ごめんな、なかなか会えなくて。」
「ううん、わかった上で付き合うことにしたんだもん。気にしないで。」
桂木は彼女が本当は怒りを押し殺してわざと穏やかに答えたのだと思った。
「ほんとにごめん。」
「何回謝ってるの?もしかして私が怒ってるとか思ってる?」
「違うのか?」
「わかってないわね。怒るわけないでしょ。貴方ががんばってるのに。」
「だけど普通は会いたいものじゃないのか?」
「そりゃ会いたいわよ。毎日だって会いたい。でも、それを堪えられるくらい貴方が好きなのよ。」
「っ?!」
桂木は目を見開き、彼女を見つめた。
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23:40
桂木さんへA
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少し寝不足ぎみでぼーっと家事をしていたら…
「ん?眠そうだな。一緒に寝てやろうか。」
帰宅した大地さんに強制的にベッドへ連行された。
それは甘く…誘うような
「ダメ、大地さんお風呂に入ってから。」
「そうだな。じゃあ、行こうか。」
私は有無を言わさずバスルームへと連行された。
そこから先は…
大地さんが広い背中で私を隠してくれるなら書いちゃおかな…
二人とも裸ですからやっぱりはずかしくて。
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