04/20の日記

17:52
魔王の少女とイチイバル
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『なぁフィーネ…………


アタシ、頑張るから見てろよ…』



*****


山積みとなっていた紙は、ようやく全部無くなって。

俺は思い切り伸びをした。


「あーーーっ!!
やっと終わったー!!」


「お疲れ様です、陛下。頑張りましたね」


「…陛下ってゆーな。名付け親」

「これは失礼。『ユーリ』」


『渋谷有利』

極普通な家庭に生まれ、極普通に日々を過ごし、非現実的に異世界の魔王なんて勤めて、そんなのに慣れてきた、人物。

    ・・・・・
それが、創造させたイメージ



「おい、やっと終わったのか!」

「ヴォルフ…声が頭響く…」

「ふん、へなちょこめ!」


「弱っている所悪いが…まだまだあるぞ、魔王陛下?」


「グウェン…ちょっとは休ませてくれよ」

「元々は貴様の仕事だ」


威張るヴォルフに眉間に皺を寄せるグウェン。くすくす笑うコンラッドにぷぅ、と頬を膨らませたとき…………



――――ドオォオォンッ!!!



「「「?!」」」


大地震かと思う位に揺れた血盟城。物や、せっかく終わった書類もバラバラに散り落ちて。

体制を崩した俺をコンラッドが支えてくれた。



「何だ、今のは!」

「兄上っ!今、情報を………「陛下ぁああ!!!」ギュンター?!」


「うわ、ギュン汁やばいっ!」

「ギュンター、どうしたんだ。今のは?」


「大変です!いきなり城下町に未知の生物が現れて、住民達を襲っております!」


「なっ!軍は出したのか?!」

「被害はどうなんだ?」


「軍は出しましたが、行方不明です!被害は…攻撃された人間や魔族が、全員炭になって消えていきます!」


「「「!」」」


『未知の生物』

『炭となって消滅』


あまりにも、聞き覚えがあって。

動揺しているコンラッド達を横目に、窓を開けて下を見ると…



「う……そ、だ…ろ…」


飛行型、歩行型。

奇妙な形の………



「ぎゃああああ!!!」

「いやぁぁああ!!」



地獄地図。

いつか地球で見た、モノだった…

ああ、どうやらカミサマは

 ・・・
「アタシが嫌いなのかよ…」


「ユーリ……?」


「…大丈夫だ。みんなは俺が





アタシが守ってやるっつ!!!」


窓から思い切り外に飛び出す。

焦っているコンラッド達にニヤリと笑うのを忘れずに。

そして、唄う。

前世では、慣れた。今世では初めての。

ワイシャツから飛び出たのは、胸元で光る、コンラッドから貰った青い宝石のネックレスと…


――――紫色の尖った宝石のネックレス



「《kirita-n Ichii-ball―…》」




さぁ、始めようじゃねぇか。


この身にシンフォギアを纏って


アームドギアを持ち


歌を唄って




さぁ It's show timeだ!



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マ!×戦姫絶唱シンフォギア


戦姫の世界で寿命を全うしたクリスが有利に生まれてくる話し。


渋谷有利
クリスの記憶を思い出したのは、ボブが有利(8歳)に極秘で届けた聖遺物、イチイバルを手にしてから。
それからは変身はしないものの、身につけている。

響達はいないと思っているが、実は皆存在している(勿論、奏も)!

女だと言う事を隠している。



眞魔国にノイズが現れ、驚いたコンラッド達に全部話す。
そして地球にもノイズが現れて、そこで皆と再会。

村田は実は2課の人物で、クリス=有利だと知らないが、イチイバルを使っているのを見て確信。


コンユな展開です!

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