長編

□女神による大空の為の復讐劇《本編》
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第二話*いつもとは違う彼女らと始まる予感


「今日の練習は終了!しっかりご飯食べてストレッチを忘れずにね!ちゃんと休むのよ!」


「「お疲れっしたー!!」」


監督である相田リコの合図で皆が帰る為の支度をする。男子は男子の更衣室へ向かったのを見て、リコは残っている2人に声をかけた。

「火神さんっ、降旗さん!貴女達も着替えて来ていいわよ。」


「マジッすか!?女子は男子が着替えてからじゃ・・・。」

「大丈夫よ。新しくマネージャー室を作ってもらったの!降旗さん、案内したげて。」

「分かりました、監督。火神いこう。」

「ああ、降旗。」


男子更衣室の隣の部屋。
少し小さめだが、2・3人で活用するには広く感じるところだった。

とは言っても監督は毎回制服のままなのであまり使わないのだが。

隣から聞こえてくる男子達の声に苦笑しながら、降旗はドアの鍵をつけた。


「マジつかれた…。もう腹減って力が出ねぇよ…。」

「あはは…。監督のスパルタには磨きがかかったよねぇ。ハチミツレモンあるよ?」

「くうっ!」


パクパクと綺麗に切られたレモンを口に運ぶ姿から、余程空腹なのであることが分かった。

女子ながら男子の練習に参加し、同じ練習メニューをこなす。
クラスメートの福田達でさえバテるメニューをひたすら続ける火神に、降旗は感心していた。

さすが、と思いながら。


「おっと。」


初期設定のままである携帯の着信音が響いた。
慌ててカバンの中から取り出して、橙色のスマホを操作する。


内容は。


「・・・へぇ。」

「どうした?降旗・・・っ!」

ニヤリ、と口元を緩ませて画面を見る降旗。いつもと纏う雰囲気がガラリと変わり・・・・。

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