神子さまたちと野獣たち

□神子さまお宅訪問〜あかね編
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今度お互いの大切な人を紹介しあおうね。
こんな、今だ真実(…)を知らないあかねと花梨の約束は、再会のあと直ぐにも実現しそうだ。
このあたりのスタートダッシュの速さは、流石現役女子高生である。
そして。
「君の…いとこの家に行くのかい?」
実は同棲しているという花梨とその彼の家に、あかねが招待されたのだ。
「うん。今度の日曜日なんだけど…ダメかな?」
上目づかいであかねからお願いされたら、あかね溺愛の友雅がノーと言える訳がない。
「その日なら…大丈夫だと思うよ」
友雅の返事に、あかねは目を輝かせた。
「本当に?ありがとうっ、友雅さん」
友雅の理性をぶっ飛ばす事をいい加減気付け?と皆が思うような笑顔をあかねはしながら、しかも友雅に飛びついたのだ。
まさに鴨がネギと味噌と鍋を担いで飛び込んできた状況を、友雅が見逃す筈はなく。
「では、お礼を戴かなくてはね?」
「…は?」
あかねがぼうっとしている間に、友雅はあかねを抱き上げ。
そして当然と言わんばかりに、寝室へと向かったのだ…。


そして、たっぷりと『お礼』を戴いてから、数日後。
あかねが友雅と共に花梨の家に行こうとしていた時だった。
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