いただきもの
□一万年分の「おかえり」を君に
1ページ/2ページ
いつまで経っても変わらない君がそこには居た。
洗濯物を干すその白い手が、
不意にこちらに向けて振り上げられた。
横に大きく振りながら、君はこちらへと走りよって来る。
「リンク〜」
愛しい人は、俺の名をよんだ。
大きな声で俺を呼びながら、エポナから下りた俺に飛び付いた。
そのまま後ろに倒れたけど、二人とも余り気にはしなかった。
「ずっと待ってた!!」
「どれ位?」
悪戯にそう聞くと、彼女は笑いながら、俺の帽子を奪い取る。
身体を起こし、そのまま帽子をかぶって見せた。
「一万年くらい!!」
悪戯な笑顔。
その笑顔が大好きで、
その唇をそっと啄んだ。
「ただいま」