黒曜編「最強ヒットマン」

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骸は気を失った
これ以上は戦えないだろう




『……ツナ…』


「終わったな」


「………うん……」




ツナの頭の死ぬ気の炎が消えた




「あっ、そうだ みんなのケガ!!」


「心配ねーぞ
ボンゴレの医療班も敷地内に到着したらしいな
ランチアの毒も用意してきた解毒剤でまにあったそーだ」


「よかった…」




ツナはホッとした




「………骸……
死んでないよな?無事だよな?」


「ったく甘いなおまえは」


「近づくんじゃねえびょん!!!」


『…おまえら……』




さっきまで眠っていた犬と千種が目覚めた




「ひいっ、あいつらが!!」


「ビビんなツナ。
奴らは、もう歩く力も残ってねーぞ」


『もし戦うとしても、こいつらはボロボロだから子供でも倒せる』




確かに…
千種と犬は歩かずに腕の力だけでツナ達の方へ動いている




「………な…なんで……?
なんでそこまで骸のために?
君達は骸に憑依されて利用されていたんだぞ」


「わかった風な口きくな…」


「だいたい、これくらい屁ともねーびょん
あの頃の苦しみに比べたら」


「あの頃……?」


「何があったんだ?言え」


「…………へへっ」




犬は笑った




「オレらは自分のファミリーに人体実験のモルモットにされてたんだよ」


『「「!!」」』




まさかこの三人にそんな過去が…




「やはりそうか、もしかしてと思ってはいたが
お前達は禁弾の憑依弾を作ったエストラーネオファミリーの人間だな」


「禁弾?
それは、てめーらの都合でつけたんだろーが

おかげでオレらのファミリーは人でなしのレッテルを張られ、
他のマフィアからひっでー迫害を受けた

外に出れば銃を向けられ虫ケラみてーに殺される

それがファミリーの大人達が押し進めていた特殊兵器開発の実験に、
ますます拍車をかけたびょん」




 
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