黒曜編「最強ヒットマン」

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真っ白な世界――…
また此処へ来てしまった

アスナは目が覚めたのか、ゆっくり目を開いた




『……夢……?』




アスナは犬に刺されど傷口を触った




『…キズがない…』




しかし、気にしていたのは、そういうことではなかった




『ツナは……』




自分はツナを庇ってそれから―…




『……死んだんだ…』




大量出血をしたから、もしツナが骸を倒したとしても助からない…




『短い人生だったなぁー』


「何が?」


『!!』




誰かが姿を現した
アスナはじぃーっとその人物が誰か見た




『…!!……ダ…レン…』




目の前には幼少期姿のダレンがいた




「また会ったね!」


『え…?』


「お姉ちゃん、ここに一回来たよね!」


『あ…あぁ…』




確かにアスナは一回ここの世界に来たことがある…




「お姉ちゃん名前なんて言うの?」


『…アスナだ……』


「アスナ?オレの義妹と同じだ!」


『そうか…
(この頃は可愛げがあったのにな…)』




幼少のダレンは無邪気に笑った




「オレの義妹な、オレと血がつながってないんだ」


『そうなのか』


「だから、なんか遠慮しちゃうんだよな〜」


『何でだ…?』


「いくら義妹だからって他人みたいなもんだったからキンチョーするんだよ」


『(アイツ、そんなこと思ってたのか…)』




いくら現在のダレンが憎くても、幼少のダレンを見ていたら少し恥ずかしくなってきた




「でも、オレは義兄妹で良かったと思ってんだ!」


『…え?なんで…?』


「だって、義兄妹だったら血はつながってないから結婚できるだろ!」


『ΣΣなッッ//!?』




顔を赤くするアスナ…




 
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