チョイス編「最強ヒットマン」

□101
2ページ/3ページ




そしてダレンはニッコリと笑った




「何で10年前のアスナに興味をもったんだ?」


「僕と同じ匂いがしたから」




即答する白蘭…
ダレンの目が真面目になった




「君もモノ好きだね
一度壊した人間にまたちょっかいを出すなんてさっ
もしかしてS??」


「まだ壊しきれてなかったんだよ」




その時、白蘭がそばにあったリモコンを持ちボタンを押した
ボタンを押した瞬間
モニターが映し出された




《いやぁあぁあぁあぁあぁあ!!!!!!!!!!》


「!!!」





モニターには10年後のアスナの姿があった

両腕が縛られ身動きができない状態で
ベットの上にいるアスナ

モニターにいるアスナはずっと悲鳴をあげていた




「かわいそうにねぇ
この時はもう幻覚にかかってるんでしょ?
辛かっただろうに」


「何がしたい…?」


「まあ見ててよ」




モニターに指差す白蘭





《はぁ…はぁ……》


〈幻覚は解けたか?〉


《ダレン…!!》




モニターにダレンが現れた
アスナは息を切らせながらダレンを睨んだ




〈腹に子供がいるんだろ?
山本武との〉


《くっ…》


〈お前だけ幸せを掴みやがって…
オレは悲しいな…〉




その時だった
アスナの足から多量の水が流れ出した





《くっ………!!!》


〈破水か……
そろそろ産まれてくるんじゃねーか?
ま、そんな事されるわけねーけどな〉


《!!
それはどーゆー……》




バッとダレンは素早くアスナの腹の上に手をのせた





〈なぁ、体内の子供に嵐属性の炎を注入したらどーなるんだろーな〉


《!!!!
お前っ、まさか!!》


〈そのまさかだよ〉




ダレンの手が嵐の炎をまとった





《きゃあああああ!!》




味わったことのない痛さが身体中に伝わってきた



 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ