ヴァリアー編「最強ヒットマン」

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「あ゙はあ゙ぁ〜
ドクドクが止まんないよ」


「(どーなってやがる…!?)」




血を流したベルがおかしくなった




「あいつの奇行
相変わらず理解できねーぜ」


「知らないのかい?
ベルが自分の血を見て興奮するのは
その血に血を分けた兄の姿を見るからだ

彼は幼少の頃
双子の兄をめった刺しにして殺したらしい

その時のことを彼は何食わぬ顔で
【ゴキブリと間違えたんだ】
と言っていたよ
そしてその時、最高の快感を得ることができたとも―…

ベルが暗殺部隊ヴァリアーに入隊したのは
殺しの興奮を忘れられなかったからだ


あの表情

無邪気でむきだしの残虐性がよみがえってる」


『また、あれを見る日が来るとはな…』


「なんだ あの人…
なんか…やばいよ!!」




モニターごしで見てもベルのヤバさが伝わってきた




「血だよ〜〜
王族の血だ〜〜」


「よく わかんねーが

(糸は見破ったんだ
もうこの風ん中、ロングレンジのナイフは来ねぇ

一気に行くしかねーぜ!!)

ロケットボム!!」




再びロケットボムをベルに向かって投げた
だがベルはそれをよけない




「へっ、頭ん中までヤキがまわったか?」


「ししっ」




ベルは獄寺に向かって走り出した




ドガガガ!!!!


「あ゙はあ!!」


ビュオ!!


「!!」


「かわしたっ!?」


「ただ かわしたんじゃねぇ」


「ムダがねぇ」


「あれほどの身のこなしとは…」


『…獄寺…どーする…』




ベルが獄寺の前に現れナイフを投げた




「(風の影響で狙いがデタラメだ
ビビるこたぁないぜ!!)」


バシュッ!


「(なに!!)」




ナイフはかすりもしていないのに
なぜか獄寺の顔にキズができた




「どーなってんだよ!!
ナイフには当たってねーぞ

(触れずに切れるなんて…
かまいたち…!?)」


「どがーん」


「!!」




 
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