番外編

□旅立ちの前
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ここはイタリアにあるBARだ…

BARにいる客は皆 殺し屋
だが何故がシンとしている…

いつもはザワザワと騒がしいのに
今日だけは違った




『なあマスター…
ここの店はいつも静かなのか?
なんか気まずいんだが…υ』


「あ…あぁ…
いつもは騒がしいんだがなυ
今日はみんな疲れてるんだよっ」




そう皆が騒がしくない原因はこの殺し屋…
アスナのせいだった

かつて…いや今でも呼ばれている
彼女の呼び名は「鬼人アスナ」

彼女が人を殺す姿は
まるで鬼のように恐ろしいから
その名がついた




「お嬢さん…隣いいかね?」


『??』




声のしたほうを見ると
黒いスーツを着た若々しい老人がいた




『どうぞ』




老人はアスナの隣に座った

老人の顔は帽子で隠れてあまり見えない




「ここに来るのは初めてなのかな?」


『いや…たまに来るんだが
いつも静かだから気まずいんだよな』


「そうか…」




老人はマスターに飲み物を頼んだ




『……』




アスナは
老人の頼んだカクテルをジッと見た

その表情は切なそうだった




「昔を思いだしたかね?」


『!!』




老人の一言にハッと我に帰る




『…アンタ 俺の事知ってるな?』


「知ってるも何もお前さんを
知らん奴などおらんとおもうんじゃが」


『そうじゃない…!
俺の過去についてだよ!』


「……」




フッと笑う老人…
アスナは冷や汗をかいている




『何もんだアンタ…?』


「まあ名乗るほどでもないんじゃが…」


『!!!』




老人は帽子をクイッと上げ
アスナに自分の顔を見せた

アスナは老人の顔を見て驚く




『ボン…ゴレっ…!』


「久しぶりじゃの…」




老人は
ボンゴレファミリー9代目ボスだった…

アスナは驚きを隠せなかった




『何でアンタみたいなのが
こんな所に…』


「少し頼み事があってね…」


『頼み事?』


「日本にいる少年の
家庭教師をしてくれないかな?」


『は!?
なんで俺がっ!!』




 
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