日常編「最強ヒットマン」

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学校も終わりアスナは
家に帰ろうとしていた

帰ろうと言っても
教室で爆睡をしていたから
かなり遅くなるけど…




『今日のご飯なんだろーなぁー

…ん?』




グラウンドを見ると
人がいた

部活も終わっている時間なのに…
自主練でもしているのか…?




『少し行ってみるか…』




アスナはグラウンドに行った

そこにはバットを振っている
男子生徒がいた




『……自主練か?』


「……!!」


『そんなに驚かなくていいだろυ』


「お前は確か転入生の…」


『篠崎アスナだ

お前はなんて名だ?』


「俺は山本武ってんだ
よろしくなっ」


『おっ おう』




山本が手を出したから
手を握り握手をした




「ってか お前ッ
女なのに男みてーな
しゃべり方すんだなっ」


『ムッ……

仕方がないだろ!!
男手一つで育てられたんだ!!
女みてぇな言葉より
男みてーな言葉を
先に覚えたんだよっ!!』


「え!!?そうなのか!!
へぇ〜以外だな…」


『何でだよ…?』


「お前ってさ
男子等にどういう風に
見られてるか知ってるか?」


『知らないな…
やっぱり男っぽいか…?』


「いや
むしろ それの真反対

女っぽくて
上品そうで
金持ちの家に住んでそう
だってよっ」


『ΣΣなっ!!!
何でそーなんだ!!?』




あまりの自分との
正反対さに驚きを隠せない




「さあな

だけど お前
いつも黙ってて
あまり しゃべんねーし
イタリアから来たし…」


『イタリア関係あんのか…?』


「まっ
みんなから そう思われてんだぜっ」


『そーか…
勘違いにも ほどがあるぜ…』




アスナは山本を見た

野球のユニフォームは
土だらけでボロボロだった




『何時も練習してたのか…』


「まあなっ」


『何でそんなに
なるまで練習すんだよ?』


「………」




明るかった山本の顔は
少し暗くなる




「最近 野球が
上手くいかねーんだよ…」


『……?』


「ここんとこ
いくら練習しても打率落ちっぱなしの
守備乱れっぱなし

このままじゃ野球始めて以来
初のスタメン落ちなんだよ…」


『それで無茶して練習を…』

 
「ああっ!!
ツナが努力しだいって
言ってくれたしな!!」

 
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