日常編「最強ヒットマン」

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呆れた感じて言うアスナ




『お前はバカだ…
大バカ野郎だ…

腕骨折したくらいで…』


「俺は野球の神さんに
見捨てられたんだ…

ほっといてくれ」


『ほっとけるっかっての…

大体…
そのくらいで自分の人生
終わらすような奴は
許さねぇ』




学校であまり喋らない
アスナの言葉を
始めて聞いたみんなは
アスナをみた




「おい…篠崎って
あんな言葉遣いすんのか…υ」


「イメージとかけ離れているぜ…」




と ヒソヒソと生徒は言う




『お前には
まだチャンスがある
何度もな…

頑張るんじゃないのかよ…?
強くなるんじゃないのかよ…?』


「お前に俺の何がわかるんだ!!」


『………』




始めてみせる山本の怒る顔

生徒達も唖然とする




「ここに来たばっかりの奴に
俺の気持ちなんて分からないだろ!!

分かってそうな顔すんなっ!!」


『わかるよ…』


「…!!」


『わかるから
今ここに立っているんだ…』




アスナの顔は
まっすぐ疑いもない
目をしている




『だって…似てるから…
昔の俺に…』


「……!!」


『だから ほっとけない』




ズサッ!!!!




あとからツナが
後ろから転んで出てきた




『お前…』


「ツナ…」


「え…あ…
どっ どーしよーっ」


「止めにきたなら
ムダだぜ

お前なら俺の気持ちが
わかるはずだ」


「え?」


『……』


「ダメツナって
呼ばれてるお前なら

何やっても上手くいかなくて
死んじまったほーが
マシだって気持ちわかるだろ」


「えっ」




久しぶりにダメツナという
あだ名がでてきた




「いや…
山本と俺は違うから…」




その言葉に山本はピクッとする




「さすが最近
活躍めざましいツナ様だぜ

俺とはちがって
優等生ってわけだ」


『バカ』


「え!!
ち ちっ ちがうんだ!!
ダメな奴だからだよ!!」


「!!?」


「俺 山本みたいに何かに
一生懸命 打ち込んだことないんだ…

〈努力〉とか調子のいいこと
言ったけど本当は
何もしてないんだ

……昨日は嘘だったんだ…
ごめん!!!」




そう言って頭を下げるツナ




 
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