ザックス×クラウド

□永遠に…
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ニブルヘイム…そこはひどく懐かしく、俺の故郷だった。


「クラウド、俺は英雄になる…」

今はそこに居ない俺らは海のある場所に2人きりで立っていた…

「英雄…ソルジャー…」

俺はザックスの言葉と自分の言葉をなんとなく発していた。

記憶の中で、俺は女の子にソルジャーになって必ず守る…と誓った。

だけど、今の俺には…

…ザックスが居る。

「おい⁉クラウド?俺は…」

「聞いていたさ、俺もなる…なりたい。」

アンタと一緒に…

「あぁ…」

「…………。」

俺と同じ輝きを放つその瞳は、俺とは違う表情をしていた…

ザックスは明るくて、優しくて…

俺は素直に感情を出せず、守りたいものも守れなかった過去さえある…

俺を真っ直ぐみる瞳に俺の顔は少なくとも赤らんでいた。

「クラウド…必ず、一緒に。」

「…うん、そうだな。」






ザックスは嘘をつかなかった…

アンタは英雄になった…

俺は…

だけど、

俺の元に帰って来てくれた…

それだけで十分だった。

永遠に…眠る最高の友…

俺はザックスの剣の前に片膝をつき胸に手を当て…

「眠ってなんかない…アンタはここに居る。」

流れもぅ枯れた涙だ…

そう自分に言い聞かせながら、頬を濡らしていた。

俺と共に…

ザックス…

ありがとう…

END
 

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