☆小説『アスキラ』☆

□プレゼント
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「ふ〜、今日の予定はもうなかったよな?」

「あぁ。お疲れ様、カガリ。」

「お前もな、アスラン。」



結局、クリスマスはおろか、年越しまでも執務に追われ、俺とカガリはプラントに行けなかった。

仕方ない。と言っていた彼女だったが、密かにラクス宛てに購入していたプレゼントを抱えて、寂しそうな顔をしていた時は、やるせない思いになった。



「そういえばアスラン、キラのプレゼントはどうした?」

「どうって、まだ手元にあるが?」

「送らなかったのか?」



送れるわけがない。

想いを伝えると決心したから、それなりの物を買った。

それなのにただ物だけを送ったらそれこそ変に思われる。



「いや、きちんと渡そうと思ってるから、送らなかった。」

「そうか。ところでお前、何買ったんだ?」

「な、なんだっていいだろ!!!」

「何、慌ててるんだ?あ!さては姉の私に言えないような物か〜?」

「っ!!!そ、そんなんじゃない!!」

「なら、見せてみろ。」



何でキラに渡すプレゼントをわざわざカガリに見せないといけないんだ?

が、『キラの姉』と言われると何故が反論出来ない自分。



「笑うなよ?」

「それはプレゼント次第だな!」






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