☆小説『短編』☆

□ずっと傍に
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「あ、おい!」

「はっ!隊長!!何でありましょうか?」

「いや・・・お前ディアッカ見かけなかったか?」

「副官ですか?自分は見かけておりません。」

「そうか、引き止めて悪かった。」

「いえっ!では失礼しますっ!」



引き止めた隊員の姿が消えるとイザークは溜め息をついた。



『貴様などいなくても大丈夫だっ!!!』



数時間前、自分の仕事を手伝いに来たディアッカに対して思わず言ってしまった言葉。

そんな意味で言ったのではなかった。

ただ少しでもディアッカを休ませたくて。

休めと言ってもディアッカは聞かなかったから、思わず強い口調になってしまった。

そうじゃない、と弁解をする前にただ彼は『わかった』とだけ言って、部屋を去っていった。

自分の言動が早まった物だったと後悔して。

仕事が一段落したから一言謝ろうとディアッカを探しに隊長室を出て今に至る。

今、ボルテールは軍基地に滞在中だ。

もしかしたら艦外に出たのかもしれない。

確認してみようと俺はブリッジに足を向けた。






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