家庭教師ヒットマンREBORN!

□堕王子による被害拡大
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「ちょー。婪の頭邪魔ー。テレビ見えねーんだけど。」

『え!?それじゃぁ脱いで良い?』

「脱いでみ?脱いだ瞬間サボテン決定ぇな?」

『ちぇー。』

脱ぐ、脱ぐな。

当たり前ながら服の話しじゃぁないんです。



何故か僕、強制的にこの堕王子に




熊の被り物を被させられているんです。



「誰かに被り物を被らせるの、ベルちゃんの最近の趣味かしら?

新しい霧の守護者にも蛙の被り物被らせてたわよねー?」

「あいつはもともと林檎被ってたし。

別に王子の趣味じゃねぇよ」

『え、何!?僕と同じベルの被害者が出来たの!?』

「誰の被害者って?」

ベルが武器のナイフをちらつかせながら僕に問う。

『やだなー。冗談ですよ、冗談!』

「あったり前じゃん
冗談じゃなかったら殺す。」


『で、今の話し本当?
新しい霧の守護者…?だっけ?』

「あら?気になっちゃったー!?
恋の始まりかしらー!?」

『恋ってことは僕は女だから、新しい霧の守護者は男?』

「うふ♪会ってみる?」

『会う会う〜!

折角なら女の子が良かったけど…』

「女みてーな顔だよ。そいつ。」

聞こえるか聞こえないかくらいの声で囁いたのにベルには聞こえたみたいで答えてくれた

『ふーん…

ねえ!ルッス!その人のところ連れて行ってよ!』

早く会ってベルについて論議したい。

「あらー、残念だけど私もう少ししたら任務だからもうそろそろ用意しないといけないのよー

ごめんなさいね、婪」

『ムムー…

それじゃぁスクアーロ!…は煩いし、
レヴィはキモいし…

仕方なくベル連れて行ってよ』

「仕方なくって何だよ。
婪、王子ナメてる?」

『え、何でバレたn「あ、ヤベ手ぇ滑った。」ガウッ!』

今3人(僕、ルッス、ベル)でテレビの前に居てベルがソファ僕はベルの前に床に座っている。

ベルの手が滑ったと言ってナイフを投げられると避けられない。

よって、被り物にナイフがたくさん刺さった。

『ブーッ

熊ちゃんに穴開いたぁ!』

「……また買ってやんの考えとく。」

嬉しくなってベルの方を振り向いた。

『あ、本当?

ねぇえ、新しい霧の守護者のところに行こうよ、ベル!』

「(こいつ顔キラキラしてる)
ん。仕方ないから王子が一緒に行ってやんよ。」

『よし、早速行こう!』

そう言うと同時に立ち上がり、くだらないことを話しながら出ていった。

『霧の守護者ってマーモンより可愛い?』

「…んー…まだマーモンの方が可愛いかったかもな」

『えぇー。そんなぁーっ。
マーモンより可愛くないなら興味ない…』

僕の'興味がない'は恋愛感情的に、だ。

『それじゃぁ、ベルより格好良い?』

「俺の方が格好良いに決まってんじゃん。
だって王子だもん」

『んー、まぁそうなるよねー。
聞いた僕が悪かった。』

「何か言った?」

『イーエ…ナニモ?』

ちっ。こいついつもナイフちらつかせやがって。

脅しはよくないっつーの!

「ふーん。棒読みだったけど勘弁してやるよ

王子やっさしー」

「誰が優しいんですかー?

先輩、優しいんだったらコレ、脱がせて下さいー。」

その幹部の部屋に向かってる途中の廊下を歩いていると緩い話し方の台詞が聞こえた。

誰だっ!?
ベルに喧嘩売ってるバカなやつは?

ボスの八つ当たりはスクアーロ

ベルの八つ当たりは僕の熊ちゃん

「うっわー。出た。
婪、こいつが新しい霧の幹部で「フランと言いますー。
熊の被り物、プリティですねー」
王子遮るなんてあり得ないんだけど。
やっぱお前殺す!」

『え、何。
蛙の被り物?


可愛い〜〜!!
ベル良い趣味してるー!!』

キャッキャ、キャッキャ!!

ベルはやっぱ天才だと思う。
色んな面で。

僕の熊の被り物もちょっとクレイジーな感じで僕の趣味にピッタリだし!

『あ、僕 婪って言いますー!
よろしく!蛙ちゃん、』

「ミーは蛙ちゃんじゃなくてフランですー。
熊先輩って呼びますよー。」

『'ミー'って一人称?
えー…

ウケるぅーっ』

「えー、熊先輩の一人称も面白いですー。
普通女って一人称、私とかあたしとかー。」

『ベル、こいつ殺して良い?』

「王子が殺すから 婪は手ぇ出すなよ」

ニヤーっと口角を上げてナイフを数本取り出した

『そのどさくさに紛れてベルも殺す』

「は?何言ってんの?
婪から殺して欲しい?」

「熊先輩、それミー全力で手伝いますー」

『うっし。』

「てめぇら殺す」

持っていたナイフを僕たちに投げて更にベルがニヤーっと笑った…

口だけだけど。

「ちょ、 婪先輩、逃げないとー。」

『うひゃっ
また熊ちゃんに穴開いたーっ!!』

「ゲロッ
ベル先輩ー、追いかけてくるの早いですー。
ちょっと待って下さいー。」

「無理っ!」

逃げてるからベルの顔が見えないけど

多分口角上がってめっちゃ楽しそうにナイフを投げてるんだろーなー…

誰か、この暴走王子を止めて下さい。


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