一日一文
□桜
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どこまで、いく？
「桜、綺麗だね」
「ああ…」
どこまで、ついてくる？
「……綺麗」
「……ああ」
俺と見れて、嬉しいとかは、思ってない、だろうな…。
そうであってほしいだけの
きっと、俺だけの……。
「……風も暖かいし、気持ちい…」
「そうだな…」
でも、嬉しいよ
肯定の言葉ばかり、聞けて
少し物足りないけど…すげー、嬉しい…
さぁ…
「…」
「…」
風が、通りすぎる
花びらを、連れて
「…腹減った。…弁当、作って来てくれたら、よかったのになー？」
「う…、ごめんねっ…、気がつかなくてっ…」
「ふふ…。…。」
次の春は、一緒にいるだろうか
まだお前は
俺の横に、ついてきてくれてるだろうか
俺は…お前に…。
「……コンビニに弁当でも探しに行こうか」
「…うん」
お前は、自分の意思で
どこまで、ついてきてくれるだろう
来年も
再来年も
１０年後も
こんな欲張りな俺に、ついてきてくれてるだろうか
さぁ…
「…」
風のように、孤独を、攫ってくれてるんだろうか…