BG/Happinees
□いわゆる、ただのやんちゃ。
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「ふはははは、魅影…俺から逃げられると思うな?」
「触るな、マジで、髪の毛全部抜いて冗談じゃないヒカリにするぞ」
「ふふふふ、お茶目な発想だな。しかしお前には不可能さ。お前は俺に逆らえない!」
・年上
・先公もどきな立場
・ふてぶてしい性格
・ジュースごちられた
上記4点が相まって、この拘束趣味のある変態野郎から残念ながら俺は逃げられない…。
「さあさあ、実験を始めようではないか。今日は右脳のテストだぞ。」
「ヤメロ…、もうウンザリだ…」
「いいではないか、ただ計測するだけなんだから!ほらほら、早く椅子に座りなさい!」
人の良心をいいように転がしやがって…この変態……。
一時間程の『悪魔の実験』が終わる。
やる事は確かに簡単な事だ。
頭に計測器を貼り付けて、テストをするだけ。
だがしかし、日狩と同じ部屋に一時間も
しかも二人きりでいるのはこれ以上なく不快だ。
「はああ……。給料。」
「そんなものはない。」
「時間泥棒。」
「俺は有意義だったから大丈夫だ」
「それはお前にとってだろ、俺にとっちゃアンタは時間泥棒以外のなんでもねえ。給料。」
「仕方ないな…ではこれをやろう。」
すっ…
読み終えた医学書×三冊。
ばしっ…
「ああっ、こら、何をするっ」
「いらねー。金。金払えボケ!!」
「全く、ワガママな奴だな…」
がた…
日狩が座ってる俺の前にやってきて、俺の顎を掴む。
「昨日雑誌で読んだんだが、世の中はこういうもので払ったりするらしいな?」
「……。」
ばたん。
「ふう。」
呻き声を聞き流しながら日狩の研究室を後にする。
アソコに思いっきり蹴りを入れてやって、少しは気が晴れた。
「二度と相手にしてやんねー…」
俺が甘かった。
オレンジジュース一回ごちられたくらいで、言うことなんか聞いてやるんじゃなかった。
二度とごちられても聞いてやるもんか。
「はあー…早く帰って赳いじめよ…」