BG/Happinees

□みんなホモ。
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「付き合って下さいっ!」

「いや、だから、男同士だから…」



オレの前の席の魅影はチョーかわいくって…いや、可愛いというよりか美人で、俺は一目惚れしちまった。

だから俺は止まらねえ思いを魅影にぶつけた。




「男同士でも俺は魅影が好きだからっ!」

「いや、男同士だからそれは…」

「大丈夫だから!付き合ってくれよっ!なあ!」

「いや、俺ホモじゃねえし…」




魅影はやっぱり折れてくれなくて、俺は仕方なく友達から始める事にした…。










「よお。体調は?」

「悪くないよ。」

「そう。」



魅影と中尾光希が話してる。
ああ、なんか俺と話すより楽しげだ…。
…もしや魅影って中尾が好きなのか?
イヤイヤ、そんなハズ…
いやでも何か楽しげ…
あわわわ…。




「千尋くん、いい天気だね。」

「はい。」

「雲がフワフワだね。あの雲で寝たいよ。」

「…光希、幼稚園児みたいな事言いますね…。」

「ふふっ…。酷いなぁ…」



中尾が相原と楽しげに話してるのを、魅影が薄く笑って見ている…

ああ可愛い…いや、綺麗な笑顔だなぁ…



「よ、千尋〜。俺がいなくて寂しかったろ〜」

「う…、いや、その…」

「へへへっ…」

「…悠樹、遅かったね。」

「そーか〜?」

「ふ〜。めんどくさかったよ〜」

「お、お疲れ様です、要人」

「おつかれだよ〜。」




悠樹と要人がタカ達に混ざるから、オレも魅影にすかさず近づく。



「たか〜、今度ゲーセン行こうぜ〜」

「はぁ…?ゲーセン…?なんで…。金消費するだけじゃん」

「いいだろ〜、付き合ってくれよ〜!1000円で俺たちの親睦が深まるんだから安いもんだろ〜!」

「…はあ。金が勿体ねえ…。」











数日後…





「おっ、それなりにうまい棒〜!」


ゲーセンをふらついてると、UFOキャッチャーでそれなりにうまい棒を見つけて200円いれる。



「買った方が安いてのに…。」

「なはは。ゲーセンなんてとれるかどうかを楽しむもんだろ〜。」

「…たく…。」



魅影と話しながらUFOキャッチャーを動かす。



「おおっ、いい感じ…!ああっ!!」

「…200円無駄になった…。」

「無駄じゃね〜よ〜、ちゃんとドキドキしたしさー。」

「…、」

「今度こそっ!」ちゃりん…

「オイオイ、たかが20本入りのそれなりにうまい棒に400円かけんのかよ…。」

「だから〜、ドキドキはフツーに買ったって得られねえだろ〜!」
「…、はあ。」



タカは現実的だな〜。
でもそういうとこ割とキライじゃないぜっ。
落ち着いててシッカリしてるから俺とお似合いだぜ〜。



「おおっ!…おっしゃ〜!!」

「…。楽しそうだな…。200円損したってのに…。」

「…ほれっ。やるよっ。」

「あ?トシの戦利品じゃん…。」

「いいんだよっ。好きだろ?それなり棒。」

「…好きだけど…、いい。フツーに買うから。」

「いいからいいから〜」

「…、アリガト」

「ヘヘッ。」




照れて笑うタカが超可愛いっ。

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