鬼灯-夢想禄-

□旅の恥はかき捨てるな
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子の刻…ヒタヒタと暗い廊下を行く足音。。。


――スーーー‥パタン


誰にも気付かれぬよう、細心の注意を払い襖を開け-閉める。

部屋の真ん中には愛しい姫が、行灯の淡い光の中、静かな寝息をたてている。


…なんて無防備な寝顔だろう


逸る気持ちを抑え、竜尊は眠る姫を見つめていた。

竜尊(正直…夜這いの趣味はねぇ。。。けど…)

スッと屈み込み、寝息を吐く唇に自身の口をソッと重ねる


竜尊(…もう、我慢できねぇ!)

啄むだけの接吻が、だんだんと深いものに変わる…

うっすらと開いていた隙間に舌を滑り込ませ、丹念に口腔内を愛撫していく…


優凪「ふ……ンんっ…は‥ぁっ!」

突然の息苦しさに目を覚ますと、身体の上にのし掛かっている人物が視界に入った。


優凪「‥竜尊!?なん…ンッ!」


言葉を遮るように甘い口付けが降る…
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