Dream


□意味を履き違えたようです
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「名前、あーんしてください」




無表情にそう言うアマイモンに、疑問符を浮かべながらも口を開ける。





『あー…んごォオ!?』


「ではイタダキマ『喉にっ、喉にポッキーがアア…!』…あー、せっかくのポッキーが…」




さぞ残念そうに私を見るアマイモンに一瞬マジで殴りそうになった。(力の差は痛いほど承知の上だからやらないけど)





『げほっごはっうぼえ…!』


「…名前ー大丈夫ですか?」


『いや大丈夫じゃないよね普通喉にぶっさすポッキイイ!!』




ブバッと口から吐き出したポッキー×10たち。悪いけど汚いとか今は考えられない。




『ポッキー×10って鬼畜すぎるでしょ!え、私何かした!?』




ポッキー突っ込まれるような事したっけ?
…ていうか何でポッキー…





「…ポッキーゲーム」


『へ?』


「名前と、ポッキーゲームがしたかったんです」




ぽつりと呟いた言葉に思考が止まる。
ポッキーゲーム…?え、ポッキーゲームってあれだよね?リアルを充実してる恋人たちがこれ見よがしにポッキーの端と端を食べ合う…所謂恋人たちのゲームだよね?





「兄上が、今日はポッキーの日だと言うので」




ポッキーを貰ったんです。と、ちょー極細!ポッキーの箱を私の目の前に差し出した。





『え…じゃあ私としたかったの?ポッキーゲーム…』




私の言葉にコクリと頷くアマイモン。
頭のトンガリが垂れ下がっているように見えたのは、どうやら錯覚ではなさそうだ。

…かっわいいんすけど。え、何この生き物。…ポッキーゲーム?そんなもんいくらでもしちゃるぜえええ!!





『…しよっか、ポッキーゲーム』


「…え、いいんですか?」


『アマイモンがしたいならいくらでも!』


「ワーイ!」




名前、大好きです。

ピヨーンと飛びついてきたアマイモンに、とりあえずポッキーゲームのやり方を教えてあげようと考える私だった。







ポッキーゲーム!



(え、ポッキーゲームって何本口の中に入るかを競うんじゃないんですか?)
(全然ちげええ!何そのアマ得!)
(ウーン…じゃあいいです。普通に食べた方がウマイ)
(………は、)
(兄上に残りのポッキーでも貰いに行こうかな。名前も来ますか?)
(……)
(名前?)
(…ポッキーの食べ過ぎで窒息してしまえ(私のトキメキを返せこのやろう!)











アマイモンだからね(^^)
どうしても甘くならないんだよなぁ(笑)



2011/11/11

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