Dream
□愛玩動物
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嗚呼、愛しい私の人形よ。
「名前、来なさい」
ソファに座って名前を呼べば、笑顔を浮かべて私に寄り添う小さな名前。
「いい子にしていましたか?」
『はい。…会いたかったです、メフィスト』
「…私もです」
頬を撫でてやれば気持ち良さそうに目を細める。…しかし、気に食わない。
「今日は、何か変わった事はありましたか?」
『……!』
途端にビクリと震える肩。目を泳がせて、ありませんと答える口。
「…嘘はいけませんねぇ」
『メ、フィスト…』
「……言っただろう」
ドサリとその場に押し倒し、片手で華奢な腕を押さえつける。
「私以外の男と話すな…と」
低く放つ言葉に、名前の瞳が揺れる。
…嗚呼、気分が良い。
「その目に、私以外を映すな」
ギリ、と音を上げる腕に歪む顔。
ごめんなさい、ごめんなさいとうわごとのように呟く唇に歯を立てる。
『い…っ、』
「……いい顔だ」
お前は私の人形なのだ。他の者と話す事も、関わる事すらおこがましい。
私だけを、その目に映せばいいのだ。
「愛していますよ、名前」
人間の女よ。
狂ってるメフィストさん好きです(^O^)
2011/11/05