Dream


□淡い光と輝く月夜
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いつからだ。
闇を照らす光に、手を伸ばし始めたのは。





『…晋助?』




どうしたのと俺を見上げる名前の肩を抱いて、船から見える月をただ何となく視界に入れた。




『…ふふっ』


「……あ?」




くすくす、小さな笑い声に目を向ければ、口元に手を添えながら名前が笑っているのが視界に入る。




「何笑ってやがる」


『…だって、晋助は月が似合うから』




闇を生きてる人に、光が似合うなんて面白いと思わない?




「……」


『まあ、どっちかと言えば光は銀時みたいだけど』




懐かしむように、それでいて悲しそうに微笑む名前。
俺はその身体を抱き寄せて、そのまま強引に名前の唇にかじりついた。




『…っ、ん…』




はぁ、と吐息を漏らしながら俺の着物を掴むそれが愛おしいと思い始めたのはいつからか。
この俺に、愛だの恋だのという感情が芽生えたのは…きっとこの女の所為なのだろう。





「…名前、てめェは俺から離れるな」




俺だけを見て、俺だけに縋ってりゃいい。
お前に過去なんざいらねェんだよ。…ただ、俺の側に居れば。




『…ばかね、私の命は、あなたのものなのよ?』




あなたがそう言うなら、私は喜んで側に居る。

にこりと幼く笑う顔は、まるで闇を照らす光に見えた。







俺は光になれるのだろうか。



(オレ様何様晋助様のお願いだからね)
(……犯すぞてめェ)
(…そんな事したら銀時のとこ行くから)
(……)
((…最近晋助の扱い方がわかった気がする))











拗ねる晋助様とか萌e((



2011/10/23

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