Dream


□ペロペロ
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ぺろりとアイスをひとくち。
ベッドに腰掛けて頭に乗るタオルで滴る滴を拭う私の視界には、柔造が机に頬杖を付いて此方を見ているのが目に入る。




『柔造?私の顔に何か付いとるん?』


「…んー?いや、名前の風呂上がり姿がなんやエロい思てな」


『………あほ』




む…と睨み付けても、柔造はにかりとはにかむだけ。
それに苦笑しつつも手に持つアイスキャンディをまたぺろりと舐め上げた。




「…なあ名前、それ…何食うとるん?」


『ん?ミルク味のアイスや。お風呂上がりにはやっぱり冷たいもんやろ?』




シャクリとアイスをかじりながらそう言えば、柔造がにい…と口角を上げたのがわかった。




「…せやな。ほんなら、俺にもくれへん?」


『は?…別にええけど、』




ん、とキャンディを差し出すと、柔造はにこにこと笑いながらベッドへ腰掛けた。二人分の重さにギシリとベッドが鳴る。




『…?柔造、アイス…』


「……ああ、」




せやったなと目を細めたかと思えば、柔造はいきなり私の唇に口づけてきた。




『…!じゅ、ぞ…なにして…っ』


「いや、名前の唇がアイスでてかっとったから。はは、やっぱ冷たかったわ」




ぺろりと舌舐めずりする柔造の仕種に、ドキッと胸が高く跳ねる。




「顔真っ赤やな…熱いんか?」


『じゅ、柔造がいきなりあんな事するからやないの!ほんまに……あ、冷た…』




つぅ…と冷たいモノが滴る感覚に目をやれば、溶けたアイスが腕を伝っていた。




『ほんまにもう…柔造のせいやからね』




キッと睨み付けて手に持つタオルでそれを拭おうとした瞬間、その手を取られてドサリとベッドに押し倒されてしまった。




『ちょ…柔造なにす……ひゃあっ、』




ぺろ、と肌を滑る生暖かい何かに背筋が凍る。
怖ず怖ずと視線をやれば、柔造の舌が私の肌を伝うアイスをねとりと舐め取っていた。




『じゅ、ぞ…っ、ひぅ…』




ぺろぺろと、手のひらから腕にかけて丁寧に舐めとるそれに声が上擦る。
くすぐったくて、それでいてもどかしくて。ちぅ、と二の腕に吸い付かれたかと思ったら、全身の力が抜けたようにアイスを持つ手が離れた。




『あ…っ』




ポトリと手から滑り落ちたアイスはじわじわと胸元を濡らしていく。




「……名前、そらあかんわ」


『じゅう、ぞ…?』




やっと腕から口を離した柔造は私の姿を視界に入れると、目を細めながらアイスで濡れた胸元をさっきと同じようにぺろりと舐め出した。




『ん、んぅ…!じゅ、ぞ…も、やめてぇ…』


「…はは、やめる訳ないやろ?」




こんな最高のシチュエーションやのに。

そう囁く柔造の顔は、今までに見たことのないくらい輝いていた。







どうやら私は、彼のツボを刺激する何かのスイッチを押してしまったようだ。



((もう絶対柔造の前ではアイス食べへん…!))
(名前、今度はアイス食っとるとこ写真撮らせてな)
(…!?)











いやら志摩家」様に提出

いやらしいというか、ただの変態柔兄…
書いていて楽しかったです!
ありがとうございました^^



2011/09/25

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