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□世界に一つだけの…
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その後の授業も、夢が気になり集中することなんかできなかった。
「日吉、部活行こ?」
「ああ。」
そのまま俺は鳳と共に部室へ向かった。
跡部さんとは、幼なじみで昔よく遊んでいた。
まぁ、そんな事、あの人は覚えていないかもしれないが。
「……は?」
「アーン?聞こえなかったのか、今日は樺地が委員会で遅れる。だから日吉、お前がジロー探して来い」
部活にきて、いきなりか?
そんな疑問ともう一つ"なんで俺がっ!"と言う言葉は飲み込んで、俺は芥川さんを探しに行った。言い返すと色々、面倒だからな。
芥川さんを探しに行くのは初めてだ。
いつもは樺地が探しに行っているからな。
大変だな、樺地も…
なんて思いながら、芥川さんがいそうな木陰を探した。
「Zzz〜…」
「…………いた」
探し初めて30分。裏庭の木の下で寝ている芥川さんを発見した。
「芥川さん、芥川さん!部活の時間ですよ、起きて下さいっ!」
「ん〜…あ、ヒヨCぃ〜…?」
誰がヒヨ『C』だ!
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