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□紡ぐ言葉のミチシルベ
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「ふぁ・・・っ」




唇が離れれば、足りなくなった酸素をゆっくりと送り込む。


恥ずかしい。

顔が、見れない。




「日吉」




そんな優しい声で、呼ばないで下さい。

勘違いしそうになる。




「・・・好きだ」




いつもより低い声が、俺の耳を震わす。




「・・・嘘だ」


「嘘なんかじゃねぇ。お前を、愛してんだよ」


「っ、でも・・・!」




顔を上げた瞬間、目に映った跡部さんの表情。


・・・どうしてそんなに、悲しそうな顔を、しているんですか。


馬鹿なのは俺。

どうして跡部さんを、信じれないんだろう。




「なぁ、日吉・・・
好きだって、何度言えば信じてくれるんだ?」




ごめんなさい。




「・・・です・・・」


「あ?」


「すいませんっ・・・跡部さんが、好きですっ・・・」




一人勝手に、他の女生徒に嫉妬して。

情けない。





「・・・本当だな」


「・・・はい」


「今更、嘘とか言うんじゃねぇぞ」


「言いませんよ」




アナタを、信じれなくてすいませんでした。



だけどもう、迷ったりしない。


アナタの言葉に、

偽りなんてないから。




「愛してる、日吉」


「・・・俺も、愛しています。跡部さん」




アナタの言葉を、

ミチシルベにして。










言葉ミチシルベ
(アナタの言葉は、)
(俺が信じる)
(ミチシルベになる)













―END―









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◆あとがき◆
あ、跡日・・・?(疑問!)
憂夜様リク、跡日(のつもり)!セリフは『好きだって何度言えば信じる?』でした!!
なんかほとんど日吉の独白で、すいません!!暇つぶしになればいいなぁ、と思います。
では、観覧&リク、ありがとうございました!
お持ち帰りは憂夜様のみです。




2008/06/08

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