Ｓhort
□温もりのとき
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「だから･･･眠くなるんです。ここは･･･」
か、可愛い･･･！
こんな日吉は見たことがなく、俺の頭を混乱させるが惚れた弱み、か。
どんな姿でも、言葉も、全て愛しい。
「日吉･･･隣、行ってもええ？」
「えっ･･･」
抱きしめたい。
そう思った俺は、日吉の髪を空いている手で撫でながら問いかける。
困惑の色を浮かべた日吉は、控えめに、コクッ、と首を縦に振った。
ドキドキしながらも、ベッドへと寝転がる。
一人用のベッドはやはり狭いが、日吉がいることでそんなことを考える隙もない。
温かい日吉の体をぎゅ、と抱きしめた。
「････････」
「････････」
「･･･恥ずかしい？」
「･･･少し」
少し、と言う割には頬を真っ赤に染める日吉が可愛くて仕方ない。
「･･･温かいなぁ、日吉は。すぐ寝れそうや」
「･･･謙也さんこそ」
その言葉を最後に、俺たちは瞼を閉じた。
大好きな人。
その人の温もりを感じながら、眠る･･･。
幸せなひととき。
─ＥＮＤ─
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