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□子猫からの贈り物
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目を見開く日吉の肩を、グイッと引き寄せる。
目を見開く丸井に、見せつけるように。
当の丸井は、唖然だ。
「におう、さん・・・」
不安そうな日吉の声に、大丈夫じゃ。と丸井に気づかれないように、耳元で呟いた。
日吉がコクンッ、と首を縦に振った。
丸井は・・・
「・・・関係ねーよ」
ハズレ、だったか。
そう、思いかけた瞬間・・・
「俺も日吉が好きだ。
・・・仁王が日吉を好きでも譲れない。日吉は、ぜってー渡さない」
アタリ、だ。
俺はフッ、と口角を上げて笑った。
「じゃと、日吉。お前さんはどうなんじゃ?」
「あ・・・?」
訳が分からない、という丸井を余所に、日吉は口を開いた。
「お、俺も丸井さんが好きです・・・!」
「・・・え!?」
カップル成立じゃ。
「おめでとさん」
「お、おう・・・って、仁王!お前・・・!!!」
「あ、これは、俺からのプレゼントじゃ」
そう言って、日吉に貸したジャージをバサッと、取ってやる。
「は!?///」
「わっ・・・///」
「じゃ、お幸せにの」
ヒラヒラと手を振り、二人を残し歩き出す。
二人にはしばらく沈黙が続き、日吉はプレゼントを渡して、丸井は幸せそうに笑うだろう。
俺からのサプライズは、これで終わりだ。
・・・最高の誕生日じゃろ?
のぅ、丸井。
―END―
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◆あとがき◆
丸井ハピバ小説・・・?(疑問!)
仁王キュンが考えたサプライズ!という形になりましたが、実は・・・これバレンタイン用に書いたやつだったり(爆) 丁度、丸井の誕生日ということ(に気づいたの)で活用しました(笑/うな)
ではでは・・・
丸井Happy birthday♪
2008/04/20