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□子猫からの贈り物
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「仁王さん!」
「・・・おん?日吉?」
名前を呼ばれ、振り返れば東京にいるはずの日吉がそこにいた。
まぁ、大体の予想はつく。
「あの、相談があるんです!」
同じ立海テニス部レギュラー、丸井ブン太の誕生日についてだろう。
子猫からの贈り物
「用意できたか?」
「あ、スイマセン。もう少しです」
壁にもたれ扉の外から声をかければ、焦ったような声が聞こえた。
別に焦る必要はない。
まだ、アイツは部活をしているだろうから。
日吉は、うちのレギュラーの丸井が好きでよく俺の所に相談にくる。
昨日も、今日の丸井の誕生日について相談にきたのだ。
何をしたらいい、と。
丸井は無類の甘いもの好きだ。
普通にチョコを渡しただけじゃ、丸井は何とも思わない。
だから、俺は・・・
「あ、あの、仁王さん。き、着れました・・・」
マニアック路線を進めてみた。
真田や柳生の奴が見たら喜びそうな・・・
──・・・"猫耳メイド"
というものを。