Ｓhort
□曖昧ライン
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「ちょ、くすぐってぇよ、カルピン･･･！」
「･･････････」
ねぇちょっと。あーもう、何この放置プレイ。
ここ俺の部屋だよ？
「ふわふわだな」
「日吉さん！」
「･･･なんだチビ助、急に大声を出すな」
「･････！！」
だから、その胸の中の猫をギュッとしないで！
日吉さんは俺のじゃん。
「カルピン、外出てて」
「ほぁら？」
苛々が頂点に達した俺はカルピンの首根っこを掴むと部屋から追い出す。
扉の外でガリガリ音がするけど、無視だ。
日吉さんに向き直れば、キョトンとする表情を浮かべていて。
「日吉さん」
「なんだ？」
「日吉さんは俺の恋人でしょう？」
「･･･まぁ」
なにその曖昧な返事。
「そんな言葉イラナイ」
「えっ･･･」
「アイシテル、って言ってよ。ちゃんと」
「――…アイシテル、ぞ。リョーマ」
あぁ、それだけで。
俺の心は温かくなる。
曖昧ライン
(最初はただのチビ助だった)
(日吉さんだってただの敵だったよ？ 今は、俺の可愛い可愛いコイビトだけどね)
(･･･なんなんだ、お前)
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◆あとがき◆
あぁあぁぁぁ･･･！
すいません、気付いた方がいると思いませんが、前にUPした方を私の不注意で消してしまって…！即席で作りました。
リクエスト頂いた桜様、申し訳ありません(土下座)