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□オオカミ☆BOY
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「…日吉さん?」
「なんら、チビしゅけ」
呂律、回ってます?
オオカミ☆BOY
今日は土曜日。
現在の時刻、20時。
恋人である、氷帝学園に通う日吉さんが泊まりにきた。
んだけど……
「日吉さーん…」
「らから、なんらよ。チビしゅけ」
「…こっちきて」
「?…ん」
素直にきてくれた日吉さんに少し驚く。
いつもなら、『お前がくればいいだろう。』なんて、言うから。
そんなことを頭の片隅で考えて、目の前にきた日吉さんの両頬を両手で包み、引き寄せた。
「…アルコールの匂い」
日吉さんからは、アルコールの匂い。
周りをチラッ、と見渡せば一つの缶が転がっていた。
…アレか。
俺はその缶を拾い、日吉さんにつきつけた。
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