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□僕らの行く先
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「なぁ、日吉、跡部先輩って知ってる?」


「・・・・・・・・はぁ?」




なんだ突然。












僕らの行く先












氷帝学園に入学したばかりの俺はクラスが一緒になった奴と何故か部活を見に回っている。



確か名前は・・・松嶋?




「だーかーら、跡部先輩!2年の!」


「知らねぇ・・・」




それがどうした。




「テニス部なんだって」


「へぇ」


「日吉、俺と一緒にテニス部見に行こ」


「なんで」


「一人じゃ寂しい」


「男だろ」


「男女差別反対」


「ガンバレ、松嶋」


「え、松嶋って誰だ」


「・・・・・・」




違ったのか。




「失礼な奴だな、日吉くん?」


「・・・・・・」


「さ、行くか」


「チッ…仕方ねぇな」




俺が渋々納得すると、松嶋モドキ(名前、わからねぇから)はニヤリと笑った。




「あ、俺、松崎だから」


「・・・分かった」




忘れんなよ。と言って俺の腕を引っ張る松崎に、ああ。と軽く返事を返しておいた。







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