デジモン02
□Act.15
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私たちはパイプをたどって歩いていた
「この先に何があるんだ?」
「おそらくこのパイプが動力炉にエネルギーを送っているんだ。だからこのパイプをたどっていけば爆発の原因をつきとめられるはずだ」
奥に進んでいくとなんだか嫌な気がしてきた
「ユリ、大丈夫?」
「…だい、じょうぶ…」
「ちょっと!すごい汗だよ?」
「平気…」
(なんだろう…この感覚…)
私に気付いて賢が近づいてくる
「ユリ…大丈夫か?」
「うん…」
私は汗を拭いながら精一杯笑った
「もしかしたら長い間イービルブレスをつけていたせいで闇の力に敏感になっているのかもしれない…」
賢は悔しそうな悲しそうな顔をしていた
(前から思っていたが…ユリは人より闇の力を感じやすいのかもしれない)
奥にたどり着くと注入口が禍々しいオーラで覆われていた
タケルくんやヒカリちゃんも何かを感じていたみたい