デジモン02

□Act.13
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私たちはあたりを探しまわった




しかし、女はどこにもいなかった




しばらくして賢が戻ってきた




もう夕方になっていて賢とワームモンは夕日に照らされていた




「賢…」




「ユリ…あの女は?」




「ごめん…見失っちゃって…」




「そうか…」




「女の人が言ってた、やっぱりあの人がダークタワーの機能を元に戻してるみたい」




「なぜそんなことを…」




「わからない…」




「そういえばサンダーボールモンは?」




「倒してきたよ」




「あの子たちにあれがダークタワーデジモンだってこと教えなくていいのかな…」




賢は少し黙ってそれから小さく話し始めた




「ダークタワーは僕がたてたんだ…もう他の人に迷惑はかけられない」




「賢ちゃん…」




「だから僕とワームモンだけで戦おうと思うんだ」




賢は少し苦しそうに、それでも決意のこめられた目をしていた




「私にも手伝わせて」




「だめだ…もうこれ以上ユリを危険な目に合わせたくない」




「それは私も同じ」




「え…?」




「私も賢に危ないことさせるのは嫌なの」




「ユリ…」




「それに二人の方が心強いでしょ?」




ユリはにっこりと笑った




「………」




「賢ちゃん…」




「わかった…一緒に戦おう」




「うん!」




私たちは一緒に家に帰った






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